ツリーの完成について
その日は私を含め5人であった。他の参加者はこの日初めて自助グループに参加した人と、自助グループに通って長い人だった。飾り付けをしながらも普段のミーティングのように近況報告や症状についてのことが語られた。制作に夢中になりすぎて無言になることもあったが、楽しく時間が過ぎていった。
最終的に完成したこのツリーには、本来星が乗せられる場所にかなりあAが作ったフェルト製の「かなりあ」がのせられ、<教育費を安くしてください>や<COP15、反対!>といった摂食障害には関わりのない、社会に対する不満もツリーに飾られた。
このように竹田は参加者たちに普段こころに思っていることを「言葉」にするよう積極的に働き掛けている。「摂食障害である」ということを言えない環境を打ち壊し、社会のいたるところに存在する「おかしな価値観」に気づき、それによって振り回されている自分自身に気づくことによって、回復への第一歩を踏み出す作業を行っているのである。